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第8回水辺まつり 〜猪名川・藻川にきれいな流れをとりもどそう〜

■開催日:平成23年9月24日(土曜日)
■場所:藻川中園橋 (尼崎市)
(主催:水辺まつり実行委員会、協力:猪名川河川レンジャー)

外来種対策や、防災対策の大切さをPRしました

水辺まつりトップ

「この日は、猪名川・藻川の清流復元にむけて、川と人との関わりを考え、人々が川辺で交流する日です」「川から離れてしまった子どもたちを再び川に呼び戻す日です。そして私たちが川ガキになる日です」水辺まつりは、この言葉のもとに地域や流域で活動する団体や有志が集まって開催して います。今年で8年目を迎え、人々の交流をより深め、より多くの子どもたちを呼び、猪名川・藻川の清流復元のための具体的な行動を始めようとしています。(水辺まつりプログラムより)

楽しく猪名川・藻川にふれました

まつりの当日は晴天に恵まれましたが、前日までの降雨のため藻川が増水しており、毎年人気のカヌー、Eボート、イカダなどのメニューが中止となったにもかかわらず、3000人(実行委員会発表)ものご参加・ご来訪がありました。会場では尼崎東高等楽校の吹奏楽からはじまり、フラダンスや和太鼓などステージでは熱演が繰り広げられ、各ブースとも大いに賑わっていました。

■河川レンジャーのコメント

栄木さんイラスト栄木Rのコメント
今年は、年末年始からの豪雪、3月11日の東日本大震災、9月には台風12号15号と、相次ぐ豪雨による土砂災害・洪水災害と、様々な自然災害が発生しました。
なかでも、東日本大震災での津波規模と台風12号の豪雨規模は、現状の防災意識の見直しが根底からせまられる大規模なものでしたが、3月11日の津波は、遠方からのため数十cmと小規模ながら、猪名川・藻川の干潮区域にも押し寄せましたことと、数十年以内の発生が確実視されている南海・東南海地震の再来にあえば、規模がかなり大きいため、水辺での諸活動などのときに大変危険な状況が想定されますので、津波に関するパネルを加えました。
水辺での諸活動などでの危険回避の意識には、このことも加えていただければ、津波防災上も意識向上をしていただけるものと、水辺まつり会場で展示した効果を期待しています。

楢原さんイラスト楢原Rのコメント
今年の水辺まつりは、増水のため、カヌー、イカダ、魚とりなどの川の中での遊びは中止になりましたが、地震・津波で大きな被害を受けた東北支援(饅 頭の販売)、笛・風車づくり、紙芝居、骨密度・血圧測定など、様々な団体が知恵や技術を持ちより、新しい取り組みも行われました。
「魚さわり」やレンジャーブースでの「亀・ザリガニに触るコーナー」は一日中盛況で、普段生き物にさわる機会のない子どもたちは、大喜び。もっと、自然の中で遊ぶ機会をつくってあげたいと思いました。
前回の水辺まつり終了後、川の環境をよくする具体的活動をしようと「外来植物の駆除」に取り組み、水辺まつりでも、中園橋の上流にはびこっているアレチウリの傍で、猪名川の外来種のこと、外来種が何故悪いか等を説明し、抜き取り体験をしてもらいました。熱心に質問をされる方もあり、もっと多くの人に伝え、活動する人を増やしたいと思います。

河田R協力員のコメント
「水辺まつり」開催の趣旨である、今は絶滅危惧種となった「川ガキ」の再生と、汚い川と報道される猪名川・藻川がまだまだ豊かであることを知って もらうことを願い、他の団体展示と重ならないよう配慮し「猪名川・藻川に生息する魚類等」を展示しました。親子で来られる方が多いと予測し、

  • 子供達が一番喜ぶ「カメ」「アメリカザリガニ」「サワガニ」を手に触れることが出来る形での展示
  • 付き添いの親御さんのために「猪名川・藻川に生息する魚類」の水槽
  • パネル展示

をしました。
展示ブースの位置が良かったこともあり、予測以上の来訪者に恵まれましたが、展示物の助けを借りながら「川ガキ」を育ててくださる若いお父さん・ お母さん達との歓談もかなって、伝えたいメッセージを発信することが出来ました。


活動内容について詳しく知る

レンジャーブースを出展

猪名川河川レンジャー、猪名川河川事務所は、この水辺まつりを猪名川のことを知ってもらうよい機会ととらえ、毎年出展しています。河川レンジャーブースでは、猪名川・藻川に生息する生物を実際に水槽で展示したほか、カメ、サワガニ、ザリガニに実際にさわれるコーナーを設け、子どもたちに人気のブースとなりました。

外来種対策をPR

猪名川に繁茂する外来種への対策の必要性を訴えるために、オオブタクサの実物大パネルや本物のオオブタクサを展示しました。見学されるみなさんは、オオブタクサを放置するとどれくらい大きくなるのかを実感されたことと思います。 外来種対策の取り組みの実践編として、会場上流に生育するアレチウリの引き抜きを行いました。

また、防災に関しても、パネル展示を行うとともに、「命綱づくり」として細い1本のロープでも3本に束ねることで命綱とできることを実演し、子どもたちにも命綱づくりを体験してもらいました。

参加されたみなさんも、楽しい行事を通じて、猪名川・藻川の大切さや、それを自分たちで守っていかなければならないことを感じていただいたと思います。

写真〜河川レンジャーコーナー〜写真〜パネルの展示による防災意識の啓発〜写真〜ロープの結び方体験による水防災意識の啓発〜
写真〜増水状態だった藻川と、河川敷の会場〜写真〜外来種駆除作戦 アレチウリの引き抜き〜写真〜外来種及びアレチウリについて説明する楢原R〜
写真〜バンド演奏(奥村兄弟)〜写真〜来賓挨拶〜写真〜子供達で賑わっていた各ブース〜

このサイトについて

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このサイトでは、猪名川河川レンジャーが住民や住民活動団体、行政などと連携して進めている活動の様子や今後の様々なイベント情報などについて紹介しています。
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※活動拠点については調整中です。暫定として、現在は猪名川河川事務所の会議室が利用されています。