活動レポート池田市では、猪名川の河川敷本来の自然環境の重要性を踏まえ、市民が猪名川に寄り添い、猪名川への関心を高め、みんなでより良い環境をつくっていく取り組みとして「猪名川自然再生プロジェクト」を行っており、月1回、小学生と保護者が参加する活動を行っています。今回は水谷レンジャーと田中レンジャーが講師をつとめ、猪名川の河原で水質調査体験を行いました。
最初に、猪名川の水質の歴史として、高度経済成長期に水質が大きく悪化したこと、下水処理場の整備等の取り組みを続け、現在は清流の魚が住めるほど水質が改善したこと等を説明しました。その後、実際に「川の様子の観察(ゴミ・川底)」と、川の水をすくって「水の観察(色・濁り・匂い)」を行い、猪名川の水質をそれぞれの感覚で確認してもらいました。
次に、水質パックテストを用いて猪名川の水の簡易水質調査を行い、猪名川の水質が良好であることを確認しました。更に、猪名川の水にジュースをわずかに混ぜただけで、魚がすめないほど水質が悪化することを実験で確認しました。参加者からは「ほんの少しのジュースでこんなに結果が変わるなんて!」と声が上がりました。
講義の最後には、学習の内容を振り返るクイズと、猪名川で採取した魚(ギギ)の観察を行いました。水のきれいな猪名川には様々な生物がいること、そうした生物のためにも猪名川の水をみんなで守っていく必要があることをお伝えしました。